このたび会長を務めることになりました立原です。世界に通用する美学・美術史の研究を目指すとともに、本学会の特徴である東北地域における芸術文化の研究をさらに振興させるべく、副会長、委員の方々と協議の上、活発な学会活動のための環境づくりに取り組むなど、本学会発展のために鋭意努力していくつもりです。会員の皆様には、『年報』(学会誌)への投稿と大会や例会での研究発表・演奏発表ばかりでなく、できるだけ多くの方々のご参加を強くお願いしたいと存じます。
本学会の特徴として、一般市民の方々が学会を構成している点があげられます。彼らは、これまで東北地区における各種の美術文化や工芸文化、音楽文化、芸能文化の発生と発展を克明に調査研究し、その成果は大会や例会で発表され、『年報』や会報に掲載されてきました。市民会員のお力添えを得て、この方面における研究をさらに進展させたい、と考えております。
こうした市民の研究活動に啓発されて昨今は、研究機関に所属する会員が東北・北海道の地域性を背景として究明した造形芸術学関係の論考や、地域社会の理念を念頭におくとともに住民をも巻き込んだ、学校美術教育の実践及び研究が増えつつあります。これは地域に根ざす本学会のあり方として、誠に望ましい傾向といえましょう。
本学会はさまざまな職種や階層、年齢の専門家や市民たちが、一緒に手を結んで活動しようという趣旨で設立されました。したがいまして学会の中央指向を超えて、地域から文化のあり方を見直す姿勢が尊重されております。
会員の皆様には、学会運営に対する積極的な参加とご協力をお願い致します。
